特徴・課題
特徴
・レールに電圧をかけると、レールの上に置いたアルミパイプが動きます。
・手作り発電機でも動かすことが出来ます。
課題
・レールに用いた真鍮パイプ、その上のアルミパイプがどちらも非常に酸化しやすく、やすりでよく削らないと、動かない。またアルミパイプが重いと動かない。これらの点を改善するのが今後の課題。
材料
木材、 磁石、 真鍮パイプ、 アルミパイプ、 両面テープ、 紙やすり
作り方
@写真のように、磁石を並べます。この時、上側がすべてS極、またはN極になるようにします。S極とN極がごっちゃになっていると、アルミパイプが一方方向に動かなくなります。また、真鍮パイプ、アルミパイプはどちらも紙やすりでよく磨いてください。
A真鍮パイプでレールを作ります。レールの高さは、磁石の高さよりほんの少し(1、2ミリ程度)高くなるように、間に木板などを置いて調節します。
Bレールの上にアルミパイプを置きます。そして、レールに手作り発電機または電池(6Vくらい)をつなぎ、電圧をかけます。すると、アルミパイプが動き出します。電流の方向を変えると、アルミパイプは逆向きに動きます。
ところで、このページの題は「リニアモーターカー(に似たもの)を作ろう」となっています。そう、実際にはリニアモーターカーとこの実験は原理が違います。この実験では、磁石の向きをN極またはS極の一方方向に置いていますが、リニアモーターカーでは、交互に置きます。また、この実験では電流の方向を一定方向にしてアルミパイプを動かしていますが、リニアモーターカーは電流の方向を常に変化させることで動かしています。以上のように、この実験はリニアモーターカーではありませんが、この実験とリニアモーターカーにはある共通の力が働いています。それは「ローレンツ力」という力です。同じローレンツ力という力が働いているので、この実験も「リニアモーターカーに似たもの」であるとしたのです。